赤倉功一郎先生著
よくわかる最新医学 前立腺がん より
放射線治療について
・目に見えない高エネルギーの束で、がん細胞の遺伝子を破壊、がん細胞は増殖できなくなり
死滅する
・外部照射と内部照射の2種類に大別
・摘出手術後に再発なら放射線治療は選択できるが、放射線治療後に手術はできない
治療を選択するとき考慮しなければならない
・ほぼすべての病期に適用できる
・がんが前立腺内にとどまっているのなら根治が期待できる
・前立腺がんが被膜を越えているならホルモン療法併用が望ましい
と、あります。
実際の治療
大学病院に紹介状、データ、生検の標本を持って病院に行きました。大学病院に行かなければ
ならないような大きな病気をしたことがないので、人の多さ、科の多さ、建物は古いけど広さに
驚きました
2018年7月
大学病院に初診、血液検査、触診。 先生からは「この時に放射線治療を行うのは
いい考えだ」と賛同していただきました。
日を変えて泌尿器科の放射線担当?の先生の診察、PSAは0.710ギリギリ?
ゾラデックスの注射ですが先生がパッケージを開け、「お腹だして」「え?ここで?」
ちょっと消毒してブチュー。。いきなりです(笑)見ないようにしていた注射器も
見えちゃいました。恐怖
2018年8月
放射線治療科の診察。触診あり。
治療の計画表を渡されます。
・外照射 IMRT(強度変調放射線療法)
・食事は自由
・蓄尿 治療の1時間前から排尿をせず、膀胱に尿を貯める
・完全予約制です。予約10分前には放射線治療外来に来ること。問診があります。
当日に排尿、排便痛が無かったか、その他体調はどうか?
・放射線照射、寝台の上で動くと治療に影響があります。動くと装置の照射が止まる?
・照射装置の故障等により、急に治療できないこともあるので、連絡のつく電話番号を
聞かれます。
・放射線X線 3.1gy 20回 予習では2.0gy 38回くらいかな?と思ったのですが
短くなって良かったです。
MRI検査 検査したところリンパ節の転移は2か所から3か所になった。。。
照射準備用CT撮影(専用の部屋でした)
・あらかじめ蓄尿を行います。本番同様にするようです
・顔写真を撮られます。厳正な本人確認です
CT撮影台にのると位置決めようのマットに体を合わせ技士の方から体をこつかれます
このマットは個人個人で作成され、照射の時は必ずこの台にあって、体を合わせます。
・結構、ズボンを下げ、下着を下げ丸見え状態かな?CT撮影
・マジックペンのようなもので下腹部に+印が正面、体の両側面に書かれ、そのあと
水ばんそうこうみたいなもので保護されます。消えないようにかな?
・かなり時間がかかったと思います。
実際の照射はリンパ節に転移があるため、先生の治療計画、もしかしてシュミレーション?
骨盤部にも照射するため2週間後になるとのこと
その間、下腹部に書かれた+印が消えるようで、途中ガイド線書きとして通院しました
この+線は治療が終わるまで気に掛けます。お風呂ではそこをゴシゴシこすらないように
指導を受けてます。でも、技士さんは消えても大丈夫ですよとは、言われましたが。。
蓄尿は人によっては大変です。私は1回くらい大変な時もありましたが、だからといって
溜めすぎも良くないような気がします。私の治療時期が夏ですから蓄尿1時間前に
コップ1杯水を飲むなど工夫をしました。冬だと飲みすぎになるかもしれません。
腸内のガスも重要です。これは気張れば出るガスなら問題ないのですが、どうにもならない
位置のガスにはお腹を拳を押し付け、ガスを移動させた?あとは病院内を歩くなど
対策をしました。
2018年9月
照射開始
治療はこのトモセラピーです
放射線主治医の診察、説明のあと
いよいよ開始です。あらかじめ治療計画で作成したマットがある台にのります。
ズボンと下着をずらします。見えるくらいに下す必要はないようです
レーザー光線が体にあたり、+印に合わせるため、体を動かします。またはコツかれます(笑)
ドーナツ型の輪を両手で胸の前に握り、いよいよ開始です
まずCT撮影
その後、一度出されますが計算中?
技師さんが数値入力後 「照射開始します」
じゃらじゃらと装置内で回って照射しているようです。結構な数、回っています。
その間、ただただじーっとします。一瞬体がピクッとするときがあるのですが、
それ際も気にしてしまいます。
この治療中ホットフラッシュがでることがあって、汗だくになったこともありました。
照射中はなにも痛くも、感じることはありません。
一回目はちょっと長いかもしれませんが、おおむね15分から20分くらいです。
私自身は台の上でじーっとしているのと、顔は装置内にあり、閉所恐怖症ぎみの
私にはちょっと辛いときもありました。 顔の部分になにか絵とかなにかあればいいんですが(笑)
照射は週4回月火木金、祭日があった週は水曜日も照射する
予約が13時、午後一、昼休み終了後すぐにだったので、開始時間がきまっていたので
蓄尿が楽だったと思います。 日によっては時間がずれる・・・ことが無かったです
私のあとに前立腺がん治療の先輩がいて話ができた。その方は早めに来るので
話ができた。
20回照射中1回だけ尿の溜まりが不足、腸内のガスの為、13時開始が14時に変更に
なりました。1時間の間に病院内を歩いたり、水分を取る、お腹を拳で押すなどしました
20回照射中1回だけ蓄尿が溜まりすぎ、汗だくになりました。トイレに行けないというのは
辛いことです。
大事なことですが、照射中に放射線による頻尿、血尿、血便等、副作用は何も
ありませんでした。人によっては頻尿に悩む人があるようです
ガスの溜まり具合、蓄尿の状況によっては当日、照射は中止になるようです。
2018年10月 照射終了
以上、簡単ですが、とにかく放射線の副作用は何もありませんでした。
会社は休職していたので、治療後はのーんびり過ごしました。よく考えると人生のうちで
こんなに長く休んでいたのは初めてです。
放射線治療の先生、看護師さん、技士さん皆さん、本当に優しく丁寧です
大感謝です
治療を無事終えて、これで自分では積極的に治療できた点で満足です
治療費は2か月分、高額医療の対象でした。
週一回放射線治療の先生の診察がありました。
途中、血液検査一回 PSAは0.978と上昇していました。放射線治療後は
下がっていくと思うので、本当にギリギリの選択だったなと思います
放射線治療、その後へ