前立腺がん治療記録と趣味のアマチュア無線

告知までのこと




2016年3月  かなり前からだったのですが排尿に時間がかかりすぎる。

      1人で用を足すなら問題はないのですが、後ろに並ばれると
      途中で中断しなければなりません。
      また就寝中に股間がムズムズするような感覚があり、目覚める
      ときがありました。 
      
      このようなことがあり、調べてみると「前立腺肥大」かなと
      自分で診断し近くの泌尿器科医院に薬をもらいに行こうと決意
      しました。 ちょっと泌尿器科なんて恥ずかしいもので仕方なく行った
      
      先生は症状を聞いたあと、ベットでパンツを降ろし足を広げて
      くださいとのことで、お産のように足をあげ、肛門に指を入れて
      ぐにゅぐにゅ。恥ずかしい恰好、気持ち悪い
      そのあと採血し、結果は後日。尿を出やすくする薬を頂きました。

      後日、泌尿器科医院へ
      先生は血液検査の結果の紙を出し、
      「こんな数字が出てますので、すぐに大きな病院に行ってください」
      「腰とか痛くない?」と聞いてきたのでヘルニアがあった私は
      「痛いです」と答えたところ、
      「放射線で痛みが取れるかもよ」と先生。一瞬??状態。
      
      どうも自分ではピンとこなかったのですが、検査結果を見ると
      なんとPSA値は169! 紙のはるか上に点が打たれてました。
      
      しまったーーー 前立腺がんとPSA検査は知っていましたが、
      
高齢者の病気だと思っていたので、考えてもいませんでした。
             今まで自分は何をしていたんだろう。。なんでもっと早く気が付かなかったの?
         なんで?なんで?ばかりでした。
        
         それから家に帰り、前立腺がんをインターネットで調べまくりました。



   ■紹介状を持って市立病院へ
      
      しまったー
      で、前立腺がんの予習は充分。
      市立病院で主治医のワンちゃん先生(あだ名をつけた)は事務的な
      感じだったが頼れそうな印象の先生でした。
      例により肛門に指入れ、血液検査の指示。結果でるまで待機。
      血液検査の結果はPSA151、あれ下がってる?

      ワンちゃん先生
      「このPSA値で前立腺がんは100%間違えありません」
      「数字が高いので転移も考えられます」
      「触診では硬い、大きさは卵ぐらいかな」
      「転移があるか調べますので、CT,骨シンチの予約を入れます」
                  私、「仕事でいついつごろ・・」
      「病気が病気ですから職場で理解してもらってください」
      「生検も行います」 たくさんの同意書にサインしました。
      

      日が変わって
      CT検査 これは経験済み 点滴ありで、体が熱くなる。
      骨シンチ検査
        前もって放射線入りの注射をされます。(値段高い)
        3時間ぐらいあとに検査です。
        CT検査のように装置のベットに寝ます。体をベットに縛られ
        ます。体は動けません。
        そのあと機械が動いて、四角い箱が目の前に降りてきます。
        本当に目の前にギリギリまで降りてきて、閉所恐怖症ぎみと
        メガネを外している私には地獄でした。調べでは寝ているだけの
        楽な検査と思っていたのに。

      針生検
        一泊入院です。経直腸的前立腺針生検。
        病院によっては経会陰的があるようです。
        

        検査のはじまり
        車いすに乗って、初めて入る手術室はたくさん
        部屋があって、ステンレスだらけの部屋という感じで、
        寒々しい。
        
        がらんとした部屋の真ん中にお産のようなベットに乗ります。

        恥ずかしかったのは、股を開いて足を台に載せるときに、
        先生が「あ、足は載せますからいいですよ」と開脚。
        どうしても腰が引けますが
        「もうちょっとお尻を出してください」って。

        自動的に血圧を測る機械、心拍計をつけると
        手術担当のを看護師さんが「緊張してますか?」と聞かれ
        「緊張してます」当たり前です

     
      こんな感じです。日経メディカルより
         ワンちゃん先生は「経直腸的針生検を行います」と手術の
         ときの宣言みたいなことをした。よくドラマじゃ、この後
         メス。。となりそうな感じ。

         股間は見えてないので想像で、肛門から太い超音波
         プローブを挿入、ターゲットを探し当てた先生は針を
         差し込む。パチン!と音がし、どうしても体がピクッと
         する。痛さは感じない。
         もしかするとプローブに表面
麻酔ゼリーを塗ってあるのか
         もしれません。

         
         6針をどうにか終了しました。病院によっては、もっと

         針挿入が多いと思います

         検査の時間は約30分、お迎えの看護師さんは短くて
         驚いていました。車いすに乗せられ病室に戻りますが
         その車いすが早く、カーブもクイックって感じで慣れた
         看護師さんは早いもんだと驚いてしまいました。
         こんなことを考えたのは終わったという安堵感からかも
         しれません。


         感染防止ということで薬を飲んだり、点滴をする病院が
         あるそうですが、ここではまったくありません。
         ただ安静に、食事も普通通り、元気な私には少な目です。

         検査後は頻尿に悩みました。血尿はありませんが、尿道が
         狭まったようで、お腹に力を入れないと出ません。
         ちょっとだけ尿閉になるのではと心配しましたが、針が
         刺さって前立腺が腫れるようで、あとになって良くなって
         きました。

         翌日、順調に退院しました。

苦しんだこと   退院した翌日、普通通りに出勤したのですが、午前中から
         尿道がムズムズ、尿意がずーっと続きそわそわ感でで、我慢
         できるか心配だったのですが、午後になり排尿中に
         「痛い!」

         尿道からどろどろしたような血液の塊が出て、びっくり
         出血か?と驚きましたが、かさぶた?みたいなものが取れて
         そのあとはすっきり排尿できるようになりました。
         
         どうやら検査退院の翌日は家でゆっくりしたほうが

         いいのかもしれません。、
         
告知       診断の結果は。。前立腺がん ステージ4

         
         リンパ節2個に転移あり。グリソンスコアは4+5の9
         治療は今の段階ではホルモン療法しかありません。
         ホルモン療法で10年悪くならず生きている方も
         いらっしゃいますよとのこと
         
         幸い骨には転移はありませんでした。

         先生の話を聞いていると、不思議と頭がまっ白になるとか
         取り乱すことはありませんでした。
         もうすでに勉強をすませていたせいなのかもしれません。

         しかし大丈夫だと言われても、いつ、どんなふうに
         悪くなるのか
気になってしまいます


         どんな人でも「がんですよ」と言われれば死を意識すると
         思います。まして転移があるとなるとなおさらです。
         自分の死ぬ姿を想像します。
         急に涙もろくなるでしょう。私はそうなりました。

         


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